ひとりごと②

 今回は、前回に続き昔話の2回目です。

 47年前(私が9歳の頃)、好景気の中で空前のマイホームブームを迎え、全国的に郊外の新興住宅地開発が活発でした。
 そんな新興住宅地の人口増加に伴って、郊外の美容室需要が増えるという見込みと、自宅に店舗を併設する事で店舗のテナント料負担がなくなるメリットから神戸市北区(自宅併設店舗)に移転することになったそうです。

 また40年前(私が15歳の頃)には、父の死をきっかけに近くの住宅地に引越しを兼ねて店舗を移転し、それからはシングルマザーとして私を育ててくれました。その間は、当初の見込み通り近隣の専業主婦の方とその子供さんが常連として来店頂いていました。

 ただ直近の20年くらいについては、子供さん世代は実家を離れる方や勤務先近くの美容院に行かれる方が増えて、少しずつお客さんが減少していました。
 特にこの10年については住宅地全体の高齢化が進み、施設に入居される方や子供さんのもとに転居する方も多くなっています。また残念ながら、お亡くなりになる方も増えてきて町内には空き家も増えているような状況です。

 現在は母自身も85歳になり、いまだに通って頂いているお客様をボチボチとさせて頂いています。時代と地域のお客様のおかげで育てて頂いたことに大変感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。

  ※次回からは、そんな私から見た現在の美容業界について思う事をお話しさせて頂きます。

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