はじめてのひとりごと

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マネージャーの中澤と申します。
実は私自身は理容師でも美容師でもありませんが、現役美容師である母と兄を約50年間身近で見てきました。ここでは、そんな私から見た美容業界の昔話とこれからの理美容業界について思うことをお話しさせて頂ければと思います。

 初回の今回は、母のキャリアについてお話しさせて頂きます。
現在85歳の母と同世代の方には懐かしく、若い理美容師様にはピンとこないかもしれませんが、ご興味を持っていただき、少しでも今後のご参考になれば幸いです。

 母が初めて開業したサロンは、30歳の頃に神戸市中央区の賃貸テナント物件でした。
店の設備はセット椅子が3台とシャンプー台1台、パーマ機が2台程度の当時としてはごく一般的な店舗だったと思います。
店の奥には簡易なキッチンとトイレ、それと4畳半の和室があり、私の幼少期にはスタッフの休憩室兼住居として使用した時期もあります。(当時保育園児だった私はお客様に可愛がっていただきました)

 当時の私には不思議でしたが、サロンオーナーはお客様や店舗スタッフから「先生」と呼ばれており、徒弟制度に近い環境でした。
サロンで下働きをしながら美容学校に通ったり、美容学校卒業後サロンで下働きとして技術を習っている方も多かったです。(そのためスタッフから先生と呼ばれていたようです)
今とは違い、お礼奉公の様な形で薄給で雑用までさせられ、閉店後は遅くまで技術講習をするという、結構ブラックなことも多い業界でした。
頑張って下積みを終わった後は、独立開業して一国一城の主になるというのが美容師としての「アガリ」の形でした。
 今よりずっと店舗数(競合)も少なく、業界全体の景気も良かった時代です。(私もお客様からお年玉やお菓子をよく頂きました)

 ※次回は、店舗を神戸市北区に移転した理由とその後をお話しさせて頂きます。

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